いよいよ開幕したミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪。氷上の熱い戦いを見て「ショートトラックとスピードスケートって何が違うの?」と疑問に思った方も多いはずです。
一見似ているこの2競技ですが、実はルールから道具まで全くの別物。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、リンクの広さや勝敗の決まり方、スケート靴の構造といった決定的な違いをプロの視点で徹底比較しました。
「ぶつかって怪我をしないの?」といった不安や「どっちが速いの?」という素朴な疑問もスッキリ解消。
日本代表の活躍をより楽しく応援するためのポイントを凝縮してお届けします!
この記事でわかるポイントは以下の通りです。
- 初心者でもすぐわかる! リンクの距離と周回数の決定的な差
- タイムを競うか、着順を競うか?勝敗ルールの違い
- 専用の靴やヘルメットなど、装備に隠された驚きのテクノロジー
- 接触転倒から選手を守る、最新の安全対策と防刃ウェア
- ミラノ五輪2026観戦がもっと面白くなる!競技別・注目ポイント
ショートトラックとスピードスケートの違いを徹底比較
両競技の細かなスペックの違いを、主要な項目ごとに整理しました。
この表を参考にすると、テレビ中継の見どころがより明確になります。
| 比較項目 | スピードスケート | ショートトラック |
| 1周の距離 | 400m(ロングトラック) | 111.12m(ショートトラック) |
| コース設定 | 内外2コースのダブルトラック | セパレートなしのシングルトラック |
| 対戦形式 | 原則として2人1組 | 4〜6人の同時スタート |
| 勝敗の決め方 | タイム(計測値) | 着順(ゴールした順番) |
| 最高速度 | 時速約60km以上 | 時速約40〜50km |
| スケート靴 | 踵が離れる「スラップスケート」 | 刃が固定され左寄りに設置 |
| 主な反則 | コース妨害、フライングなど | 進路妨害、押し出し、キックアウト |
| ヘルメット | 任意(着用が増えている) | 必須(安全のため義務化) |
氷上を滑るスピード競技という共通点はありますが、競技の性質は正反対です。
スピードスケートは自分の記録との戦いであるのに対し、ショートトラックは相手との心理戦やポジション取りが重要になります。
ここでは、まず基本となる環境とルールの違いを見ていきましょう。
リンクの距離やコース幅の決定的な違い
最も分かりやすい違いはリンクのサイズです。
スピードスケートは1周400メートルのダブルトラックを使用しますが、ショートトラックは1周111.12メートルの短いトラックを使用します。
この距離の差が、競技のスピード感やコーナリングの頻度に大きく影響しています。
| 項目 | スピードスケート | ショートトラック |
| 1周の距離 | 400m | 111.12m |
| コースの形状 | ダブルトラック(外・内) | シングルトラック |
| リンクの呼称 | ロングトラック | ショートトラック |
着順かタイムか?勝敗が決まるルールの違い
スピードスケートは、あらかじめ決められたコースを滑り、そのタイムの速さで順位が決まります。
一方、ショートトラックは「着順」がすべてです。
どんなに速いタイムを出しても、フィニッシュラインを通過した順番が遅ければ勝つことはできません。
そのため、ショートトラックでは風よけを利用したり、最後に追い抜くための戦略が重視されます。
同時走行人数と選手同士の接触リスク
スピードスケートは通常2人1組で滑りますが、ショートトラックは1レースに4〜6人が同時にスタートします。
狭いリンクで大人数がひしめき合って滑るため、選手同士の接触が頻繁に起こります。
これが「氷上の格闘技」と呼ばれる理由であり、観客を熱狂させるポイントでもありますが、同時に転倒への不安を感じる要因でもあります。
周回数と勝敗決定プロセスのショートトラックとスピードスケートの決定的な違い
テレビ観戦をしていて「スピードスケートは2人なのに、ショートトラックはなぜ大勢で滑るの?」と不思議に思ったことはありませんか?
実は、トラックの長さだけでなく、勝敗を決めるためのシステムそのものが根本から異なります。
何周滑る?種目ごとの周回数とペース配分
スピードスケートは1周400mの広大なリンクを滑るため、500mなら1周と少し、10000mなら25周と、1周の重みが非常に大きくなります。
一方、ショートトラックは1周が約111mと短いため、500mで4.5周、1500mでは13.5周も回る必要があります。
この周回数の多さが、ショートトラック特有の「目まぐるしい順位変動」を生みます。
何度もコーナーを回るうちに、インコースを突くチャンスや、相手のスタミナが切れる瞬間が訪れるからです。
タイム重視か、着順重視か?勝利へのプロセス
スピードスケートの勝敗は、全組が滑り終わった後の「タイム順」で決まります。
たとえ自分の組で1位になっても、他の組に速い選手がいればメダルには届きません。
対してショートトラックは、予選から決勝まで「そのレースで何位か」という着順がすべてです。
タイムが遅くても、最後に鼻差で先頭に立っていれば勝ちとなります。
そのため、中盤までは力を温束し、ラスト数周で爆発的なスパートをかけるといった「駆け引き」が勝敗を分けます。
周回数と勝敗システムの比較表
主要な種目と、どのように順位が決まるのかを表にまとめました。
| 項目 | スピードスケート | ショートトラック |
| 主な種目 | 500m / 1500m / 10000m等 | 500m / 1000m / 1500m等 |
| 1500mの周回数 | 3.75周 | 13.5周 |
| スタート形式 | 2人ずつ(ダブルトラック) | 4〜6人同時(シングルトラック) |
| 順位の決め方 | 全選手のタイムを比較 | レース内での先着順 |
| ペース配分 | 1周ごとのラップを維持 | ラストスパートに向けた温存 |
| レーン変更 | 1周ごとに内外を交代 | 自由(どこを滑っても良い) |
スピードスケートとショートトラックの道具や速度の違い
競技の特性に合わせて、選手が使用する道具にも細かな工夫が施されています。
特に氷を捉える「刃(エッジ)」の構造は、それぞれの競技で求められる技術の違いを象徴しています。
コーナー攻略に特化した専用の靴とエッジ
- スピードスケートでは、蹴り出した後に踵(かかと)が刃から離れる「スラップスケート」
- ショートトラックは、刃が固定されています
最も大きな違いはスケート靴の構造です。
スピードスケートでは、蹴り出した後に踵(かかと)が刃から離れる「スラップスケート」が使用されます。
これにより、最後まで氷を押し続けることができ、直進スピードを高められます。
対してショートトラックは、刃が固定されています。
急激なカーブで足首を激しく動かすため、刃が離れると不安定になり危険だからです。
また、常に左へ曲がるため、刃が中心より左側にオフセット(ずらして)取り付けられているのもショートトラック特有の特徴です。
安全性を重視したヘルメットと防刃ウェアの秘密
ショートトラックは「氷上の格闘技」と呼ばれるほど接触が多いため、安全装備が非常に厳格です。
ヘルメットの着用は必須で、刃物のようなスケートの刃から身を守るために、全身を覆う防刃(ぼうじん)素材のウェアを着用します。
スピードスケートはかつてヘルメットなしが主流でしたが、近年は安全意識の高まりから着用する選手が増えています。
しかし、ショートトラックほどの激しい接触を想定した強度ではなく、空気抵抗の削減を優先した設計がなされています。
装備の違いを一覧表でチェック
選手の身を守り、記録を支える装備の違いを表にまとめました。
| 装備品 | スピードスケート | ショートトラック |
| スケート靴(刃) | 踵が離れる(スラップ式) | 刃は固定(固定式) |
| 刃(エッジ)の位置 | 靴の中心 | 中心より左側に寄っている |
| ヘルメット | 任意(着用推奨) | 必須(義務化) |
| ウェアの特性 | 超軽量・空気抵抗の最小化 | 防刃素材(ケブラー等)・耐久性 |
| 手袋(グローブ) | 防寒・軽量 | 指先に樹脂がついた保護用 |
| 首周り・足首 | 露出がある場合も多い | ネックガード等で完全保護 |
最高時速は何キロ?氷上の格闘技と呼ばれる理由
最高時速については、直線距離が長いスピードスケートの方が速く、時速60キロメートルに達することもあります。
ショートトラックは時速40〜50キロメートル程度ですが、狭いリンクでの体感速度は非常に高く、常に誰かと接触しそうな緊張感があります。
技術的な詳細は、日本スケート連盟(JSF)公式ページなどで競技規則を確認すると、より理解が深まります。
ユニフォームの強度と安全対策の疑問を解消
「転倒したときに刃で怪我をしないか」という不安に対し、ショートトラックでは厳しい安全基準が設けられています。
選手は防刃素材(ケブラーなど)を使用したレーシングスーツの着用が義務付けられており、首元や足首など露出部分がないよう保護されています。
これにより、激しい接触があっても大怪我を防ぐ工夫がなされています。
初心者が知っておきたい観戦時の疑問と不安!ショートトラックとスピードスケートの違いから考察
実際に観戦を始めると、「なぜ今のは反則なの?」と疑問に思う場面が出てくるでしょう。
また、日本人の活躍についても気になるところです。
反則や失格になりやすいプレーの基準
ショートトラックで最も多いのが、進路妨害(インピーダンス)です。
意図的に相手を押し出したり、強引にインコースを突いて接触したりすると失格になります。
審判の判定は非常に厳格で、ビデオ判定によってレース後に順位が入れ替わることも珍しくありません。
日本人が世界で活躍しやすい種目はどっち?
歴史的に見ると、日本はどちらの競技でもメダリストを輩出しています。
スピードスケートは個人の脚力や体格が活かされる種目が多く、ショートトラックは小回りの利く技術や緻密な戦略が必要とされるため、日本人の器用さが活かされる場面が多いと言えます。
どちらも日本にとって伝統的に強いお家芸と言えるでしょう。
観戦が10倍楽しくなる!ショートトラックとスピードスケートの違いの見どころ
同じスケート競技でも、手に汗握るポイントは全く異なります。
「どこに注目して見ればいいの?」という初心者の方向けに、両競技の醍醐味をまとめました。
これを知っているだけで、テレビ観戦の熱量が大きく変わります。
駆け引きか、極限の速さか?注目すべきポイント
ショートトラックの最大の見どころは、狭いリンク内で繰り広げられる「緻密な戦略」と「一瞬の追い抜き」です。
先頭を走るのが必ずしも有利ではなく、あえて後方に控え、風よけを利用して体力を温存し、最終コーナーで一気に抜き去るドラマが魅力です。
対してスピードスケートの見どころは、無駄を一切削ぎ落とした「機能美」にあります。
長い直線での爆発的な加速と、高い遠心力に耐えながら高速で滑り抜けるコーナリング技術は圧巻です。
自己ベストや世界記録という「数字」への挑戦が、見る者の胸を打ちます。
競技別・ここが「胸アツ」観戦ポイント一覧
どちらの競技に注目すべきか迷ったときは、以下の表を参考に自分の好みの見どころを探してみてください。
| 注目ポイント | スピードスケート | ショートトラック |
| 最大の魅力 | 氷上の限界速度への挑戦 | 息もつかせぬ順位変動 |
| 注目シーン | 100分の1秒を争うゴール | 最終周回での大逆転劇 |
| 選手の技術 | フォームの美しさとスタミナ | 絶妙なコース取りと足さばき |
| 応援の楽しみ | ラップタイムの計測と一喜一憂 | 推し選手のポジション取り |
| 醍醐味 | 重厚な「静」と「動」の融合 | 氷上の格闘技と称される「激しさ」 |
ミラノ五輪2026 スケート競技の決勝日程一覧
テレビの前で日本代表を応援しましょう!
主な決勝種目のスケジュールは以下の通りです。(※日時は日本時間の予定を含みます。)
最新の放送予定は番組表をご確認ください。
ショートトラック 決勝スケジュール
ショートトラックは、2月10日の混合リレーを皮切りに、後半にかけて連日決勝が行われます。
| 日程(決勝) | 種目 | 注目ポイント |
| 2月10日 | 混合団体リレー | 男女混合のチームワークに注目 |
| 2月12日 | 女子500m / 男子1000m | 短距離の爆発的なスピード感 |
| 2月14日 | 男子1500m | 緻密な戦略と追い抜きの駆け引き |
| 2月16日 | 女子1000m | 最終周まで目が離せない接戦 |
| 2月18日 | 男子500m / 女子3000mリレー | 氷上の格闘技、最高潮の迫力 |
| 2月20日 | 女子1500m / 男子5000mリレー | 大逆転劇が期待される最終日 |
スピードスケート 決勝スケジュール
スピードスケートは、大会序盤から世界記録保持者たちのハイレベルなタイムトライアルが繰り広げられます。
| 日程(決勝) | 種目 | 注目ポイント |
| 2月7日〜 | 男子5000m / 女子3000m等 | 大会序盤からメダルラッシュの期待 |
| 2月12日前後 | 男子500m / 女子1000m等 | 日本人選手の得意種目が目白押し |
| 2月15日前後 | 男子団体パシュート等 | チーム一丸となった機能美 |
| 2月21日〜 | 男女マススタート等 | 全員一斉スタートのサバイバルレース |
よくある質問(FAQ)ショートトラックとスピードスケートの違い
ショートトラックやスピードスケートに関して、多くの人が「これってどうなの?」と感じる疑問にお答えします。
- Qショートトラックで転倒して巻き込まれた場合、救済措置はありますか?
- A
他選手の明白な反則によって転倒し、順位に影響が出たと審判が判断した場合、被害を受けた選手が「アドバンス(救済)」として次ラウンドに進出できるルールがあります。
- Qスピードスケートのユニフォームはなぜあんなにピチピチなのですか?
- A
空気抵抗を極限まで減らすためです。 100分の1秒を争うスピードスケートでは、風の抵抗が最大の敵となります。特殊な素材を使用し、表面の凸凹をなくすことでスピードを維持しています。
- Qショートトラックで選手が氷に手をついて滑るのはなぜですか?
- A
遠心力に耐え、バランスを保つためです。 ショートトラックはカーブが非常に急なため、時速50km近い速度で曲がると猛烈な遠心力がかかります。指先を氷につけることで、体が外側に飛ばされないように支点を作っているのです。
- Q初心者が見るならどちらの競技がおすすめですか?
- A
スリルを味わいたいならショートトラック、記録の凄さを感じたいならスピードスケートです。 抜きつ抜かれつの展開や大逆転劇を楽しみたい方はショートトラックが向いています。一方、世界記録が更新される瞬間の緊張感や、滑りの美しさを堪能したい方はスピードスケートがおすすめです。
まとめ:ショートトラックとスピードスケートの違いを再確認
- リンクの長さはスピードスケート(400m)に対し、ショートトラックは短距離(約111m)。
- 勝敗は、スピードスケートが「純粋なタイム」、ショートトラックは「着順の競い合い」。
- スケート靴の構造は、直線の推進力を追求するか、コーナーの旋回性能を追求するかで異なる。
- 接触の危険性があるショートトラックでは、防刃スーツの着用など安全対策が徹底されている。
- 戦略的な駆け引きを楽しみたいならショートトラック、究極の速さを求めるならスピードスケートがおすすめ。
ショートトラックとスピードスケートは、似て非なる魅力を持つスポーツです。
個の限界に挑むストイックなスピードスケートと、一瞬の隙を突くドラマチックなショートトラック。
その違いを正しく知ることで、選手の動き一つひとつに込められた意図が見えてくるはずです。
次に中継を観るときは、ぜひ「リンクの長さ」や「靴の形」にも注目してみてください。
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